ISO39001 - 道路交通安全マネジメントシステム

ISO 39001は、道路交通事故による死亡者や重大な負傷者の削減を目標とした道路交通安全マネジメントシステムです。
世界における道路交通事故による死亡者は、毎年約130万人、負傷者は、毎年5000万人と言われており、道路交通安全は、世界中の国々で、大きな関心事となっています。
このような中、道路交通事故による死亡者と重大な負傷者の削減を目標としたISO 39001(道路交通安全マネジメントシステム)の策定が始まり、2012年10月1日にIS(国際規格)として発行されました。

ISO 39001は、道路交通安全においての先進国と言われるスウェーデンが、2007年8月に規格策定をISOに提案したことから、策定の検討が始まりました。
スウェーデンでは、1997年に「ヴィジョン・ゼロ」(交通事故による死傷者をゼロにする)が決議され、その結果、死傷者の減少させることに成功し、世界中から注目を集めたことが、この背景となりました。

ISO 39001は、ISO/PC241で策定が進められており、30数カ国の参加に加え、WHO(世界保健機関)やOECD(経済協力開発機構)などの団体も参加しています。
日本は、国土交通省によりISO/PC241国内審議委員会が設立され、2009年から、ISO/PC241に参加するようになりました。(最初はOメンバー※1として参加、9月のカナダ会議以降はPメンバー※2として参加。)
※1:Oメンバー(observing member)
※2:Pメンバー(participating member)

国際的道路交通安全に関する取組みについて